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条件を整えても応募が来ない──それ、伝え方の問題かもしれません
「うちも給与水準は悪くないし、待遇もそれなり。でも、なぜか応募が少ないんです」
ある中小企業の社長が、そう話してくれました。
よくある話です。求人広告は出しているし、条件も見劣りしない。
それなのに反応がない、もしくは来たとしても続かない。
その原因、もしかすると**“コンセプト”がないこと**かもしれません。
採用活動で本当に大事なのは、「どこに出すか」よりも、
**「何を伝えるか」**なんです。
求職者は“条件”より“共感”で動いている
今の求職者、特に20代〜30代の層は、
「どれだけ休みが多いか」「いくらもらえるか」だけで応募先を選ぶわけではありません。
むしろ、「自分に合っているか」「ここで働く意味があるか」
つまり、**“共感できるかどうか”**が大きな判断軸になっています。
たとえば──
求人票には書かれていなかったけど、ホームページの代表メッセージを読んで、
「この会社、ちゃんと人を見てくれていそうだ」と感じて応募したという人もいます。
逆に、給料や休日が良くても、
企業の雰囲気や価値観が伝わってこないと「なんか不安」「合わなさそう」とスルーされてしまう。
つまり、“選ばれる会社”になるには、コンセプトという軸が欠かせないんです。
コンセプトがないと、どうなるか?
ここで少し想像してみてください。
あなたが求職者だったとして、
まったく同じような条件の求人が3つ並んでいたら、どう選びますか?
たぶん、こう考えるはずです。
「この会社、なんか雰囲気よさそう」
「代表の考え方に共感できる」
「ここで働くと、自分が成長できそう」
そう、“感覚的にフィットする会社”を選ぶんです。
でも、コンセプトがないと──
どんなにいい会社でも「その他大勢」に埋もれてしまう。
せっかくの魅力が伝わらず、「選ばれない会社」になってしまうのです。
採用コンセプトとは、「選ばれる理由」を言葉にすること
「コンセプトって、なんだか難しそう…」
そう感じる方もいるかもしれません。
でも大丈夫。採用コンセプトとは、専門用語ではなく、あなたの会社が持っている“想い”や“価値観”を言葉にすることです。
たとえば、
- どうしてこの仕事をしているのか?
- どんな人と一緒に働きたいのか?
- この会社で働くことで、どんな未来が描けるのか?
これらを、自分たちの言葉で伝える。それが「採用コンセプト」のはじまりです。
たとえばある介護施設では、
「技術よりも“心のあたたかさ”を重視しています」とメッセージを出したところ、
応募者の層がガラッと変わり、面接時点での“共感度”が高くなったという事例もあります。
コンセプトがあると、伝え方が変わる。結果も変わる
いったんコンセプトが明確になると、
採用サイトの表現も、求人票の文言も、SNS投稿も、面接でのやりとりさえも、一貫したものになります。
そして、「この会社らしさ」が自然に伝わるようになる。
それは、ただ人を集める採用ではなく、
**“共感する人が集まる採用”**に変わっていくということ。
数ではなく質。表面の条件ではなく、価値観の一致。
それが、辞めない人材・育つ人材を採るコツにもつながっていくんです。

採用がうまくいかないなら、まず「言葉」から見直そう
もし今、求人を出しても反応がないと悩んでいるなら、
広告や媒体を変える前に、まずは「何を伝えているか」を見直してみてください。
誰に、どんな想いで、どんな未来を届けたいのか。
そこにあなたの会社“らしさ”があれば、
きっと共感してくれる人と、出会えるようになります。
📩 「うちの採用コンセプト、まだ言葉にできてないかも…」と思ったら、この機会にぜひ見直してみてください。